好きなら好きなだけ遠いよ

ぶつくさと独り言

Nxde

Nxdeは奪われてきた女たちへのトリビュートだ。尊厳や機会を奪われてきた女性への。生活史が記されることのない数多の人々、そして大衆に晒され当然のように消費されてきた著名人への。固有名詞を出せばそれはマリリンモンローへの、スジンへの、CLCへの、そ…

TOMBOY

公開された日から毎日狂ったように聴き、届くのを今か今かと待ち続けたI NEVER DIEが届いた(3月の終わり)。TOMBOYにこんなにも熱狂しているのは家父長制への抗議、解体の意が明確に示されているから。これはコンセプトではないと私は言いたいよ。彼らが示す…

あなたという人を信じている

『人生はつらく困難だし傷つけられることは避けられない。そのことにたじろいでも私達が彩り続ける、だからどうか崩れないで。たとえ孤独で頼る場所がなくても』 えりちゃんはいつも伝えようとする。今日だからじゃない。ファイナルは伝えたいことを広く多…

永遠の先、というのはとても美しい表現だと思う。願いは叶わないかもしれない。限りなく実現しがたい。けれど思い続けること自体が希望であり、永遠の向こう側に成就する未来も内包するこの言葉が好きだ。そう思えどもこれまで実際にそんな強さで何かを想い…

卵には色があるらしい

卵なんてみんな同じような形で同じような色で大きさが違うくらい、見分けがつかない。16期生の存在こそ知れど名前も顔もわからない私にとって彼女達は白く小さく均一な鶏卵であり、その殻の内側を想像するどころか個を個として認識できず卵はどこまでいって…

墓場探訪記

若さとは純潔を愛するものだ、と私は思う。心にもない綺麗事は言いたくない、間違ったことは見過ごせない、権力には屈しない、自分に正直でありたい。こどもじみた青臭い正義を掲げる。幻想なき理想主義とはよく言ったものだが、青年の理想とは幻想に他なら…

美しいあの人

10月6日19時、品川プリンスホテルクラブex。桜井玲香主演『嫌われて松子の一生』赤い熱情編夜公演を観劇した。桜井玲香とは何者なのか?その問いの答えを見つけられるような気がしてこうして舞台を訪れた。だって玲香さんって不気味なくらいよくわからない。…

シンパシー

もううんと昔、小学生の頃にビュフェ美術館を訪れた。静岡県のクレマチスの丘にある(静岡、ときくと思い出してしまう人がいる)。この時も例にもれず、早川先生の絵が展示されるため家族全員で観に行ったのだ。でも私は先生の絵があまり好きじゃなかった。両…

台風一過

人と喋るとき私の頭の中は軽くパニックになる。口内が渇きを感じてどうやって声を発するんだっけとわからなくなるしけれど相手の顔はじっと見てしまう。そうするとゲシュタルト崩壊というか急に吹き出すくらいおもしろくなる。顔の美醜によってじゃないよ人…